志望動機って考えるの難しいですよね。本当に心から行きたい企業であれば、すらすらと出てくるけど、そこまで・・・って企業だと中々思いつきませんよね。皆、全てが第一志望ではないと思うので、それは仕方ないことです。

しかし、第一志望に必ず受かるとは限りません。企業に応募する際は第一志望の企業でなくても、その都度、最善の志望動機を考えなくてはなりません。

「でも思いつかないものは思いつかない!」と悩むそこのあなたに志望動機の書き方について、ご紹介します。参考にしてもらえば、きっと良い志望動機が書けるようになっているはずです。

志望動機の重要性

履歴書と面接で必ず必要とされる志望動機ですが、志望動機って実際どれくらい重要なの?って疑問を持っている方もいるでしょう。志望動機なんて、大して重要視されてないんじゃない?なんて考えていてはダメですよ!

履歴書に書かされているのに、さらに面接で聞かれるってことは、どう考えても重要です。こちらのデータを見てください。採用担当者300人へのアンケートです。

「中途採用の応募書類で重視する点のうち、最も重視する点を一つお選びください」

o0800045313466352839
引用:「受かる!志望動機・理由の書き方、伝え方」-マイナビ

なんと、志望動機が2番目にきています。自己PRが5番目ということにも驚きです。職務経歴に自己PRの意味も含まれているのでしょうか。

こうやってデータで見ると一目瞭然ですね。志望動機は採用において重要だということがわかりました。

悪い志望動機とは?

TC160130090I9A6530_TP_V

まぁ志望動機が重要なことなんて、何となくわかってます。知りたいのは志望動機の書き方ですよね。実際、志望動機の書き方が間違っている方は結構多いです。例を出して、悪い志望動機についてご紹介します。

具体性がない

悪い志望動機の代表です!言いたいことはわかるけど、なんで?みたいな志望動機です。よくあるのが企業のWebサイトを見て、「◯◯という企業理念について共感しました!」や「御社に入社して社会貢献したいです!」や「グローバル化に興味をもちました」などの誰でも思いつきそうな内容です。

採用担当の方は、それを聞いて「あぁインターネットで調べてきたんだな」としか思いません。確かに、企業研究としてインターネットで調べることは大切なことです。しかし、調べたことをそのまま述べるだけでは、志望動機にはなりません。

安定を求める

企業に安定を求めている方は多いでしょう。それは、何も悪くありません。しかし、志望動機で「御社は規模が大きくて、将来も安定だからです。」なんて答えてしまったら、残念ながらあなたはきっと不合格です。

じゃあ、ウチより規模が大きくて、安定してたらそっち行くんですか?と採用担当者は思うはずです。そんな人雇いたくないですよね。理由の一つとしては良いかもしれませんが、「大手だから」「安定しているから」を志望動機にしている方はやめましょう。

待遇が良いから

「安定しているから」の志望動機に近いですが、志望動機に待遇が良いことを述べる方がいます。本音としては、皆考えているかもしれません。しかし、待遇については心に閉まっておいてください。口に出してはダメです!「生活できる最低限の待遇がいただけるので・・・」みたいな志望動機もNGです。給料もらえればどこでもいいのかな?って考えてしまいます。

また、「残業が少なそうだから」「休みが多いから」などの志望動機もやめましょう。志望動機は正直に言えば良いというわけではありません。

家が近いから

「家が近いんですよ~」「乗り換えなしで行けるんですよ~」みたいな志望動機は論外です。この志望動機が許されるのはアルバイトまでです。アルバイトでも許されないかもしれません。何で悪いかは説明する必要はないでしょう。

学びたいから

つい言ってしまいがちな悪い志望動機の一つです。「御社で◯◯を学びたいです!」「勉強できる環境が整っているからです!」など、学びたいを志望動機にしている人がいます。職場は学校ではありません。

仕事をしながらスキルをつけていくことは重要な事です。ただし、これは結果として付いてくるものであり、勉強を目的として入社をするのは間違っています。

良い志望動機とは?

TC160130040I9A6542_TP_V

良い志望動機は悪い志望動機の逆を考えればわかります。例を出してご紹介します。

理由がかかれている

悪い志望動機として、「◯◯という企業理念に共感しました!」とありましたが、ここに理由を付け加えましょう。「私は過去の経験で◯◯を行ってきました。そこで◯◯が大切だとわかり、その考えから御社の◯◯という企業理念に共感しました!」こうすることで具体性が増します。理由を書くことで自分のアピールポイントにもなります。

企業のことが好きだから、有名だから、やりたい業種だから、共感したからなどの漠然とした回答では、相手の心に響きません。しっかりと理由を付け加え、具体的に語れるようにしましょう。

比較ができている

他社と比較して、なぜこの会社を選んだのか。例えば、「安定しているから」は全く志望動機としてダメですよね。安定している会社なんて、世の中たくさんあります。なぜ、安定している会社の中からこの会社を選んだのか、それを採用担当者は聞きたいわけです。

例えば、「安定しているから」に他社との比較を付け加えてみるとこうなります。「御社は研究開発に力を入れており、他社にない製品を生み出しています。そのような研究開発力を持つ御社は将来性があります。」

同じ志望動機でも、他社との比較を述べることで説得力が増します。なぜ、この会社なのかを必ず入れるようにしましょう。

わかりやすいこと

志望動機は簡潔に表現しましょう。グダグダとあれがしたい、これがしたいと述べると結局何がしたいかわからなくなってしまいます。

志望動機は結論を先に言ってしまうのも一つのやり方です。最初に「私の志望理由は◯◯です!」と言ってしまいましょう。その他の理由などは、そのあとに述べればいいのです。

志望動機ができたら一度、見直してみてください。必要がなさそう箇所があれば、極力削除していきましょう。誰かに見てもらうのも良いかもしれませんね。

自分だけにしか書けないこと

志望動機は誰にでも書けます。応募者は自分だけではないので、志望動機においてもライバルと差別化する必要があります。そのためには、自分だけにしか書けないことを志望動機に入れる必要があります。

自分だけにしか書けないこととは、ずばり「自身のエピソード」です。今までどのような経験をしてきたか、それを通して何を考え、何を得たか。これは一人一人違うはずです。小さなエピソードでも大丈夫です。あなたがどんな人かわかるエピソードを必ず入れるようにしましょう。

悪い志望動機を良い志望動機にする方法

TC160130010I9A6565_TP_V

悪い志望動機と良い志望動機についてご紹介してきましたが、実際書いてみると頭ではわかっていてもなかなか良い志望動機は書けないですよね。そんな方に向けて、志望動機の直し方を伝授します。

直し方は簡単です。以下の型に当てはめて考えてみてください。

1.御社を志望する理由は◯◯です。(結論)
2.なぜなら、私は◯◯の経験から(エピソード)
3.◯◯を重視しているからです。(理由)
4.また、御社は他所と比較すると◯◯という点が優れています。(比較)
5.以上のことから、御社で働きたいと考えております。(結果)

型にはめて考えてみると、自分の志望動機に何が足りなかったかがわかります。書けない場合はまだ企業研究が足りていない証拠です。

まとめ

志望動機を考える際は、
①理由を入れること
②比較をすること
③わかりやすくすること
④自分のエピソードをいれること
の4つに注意して、できる限り具体的に考えてみてください。きっと良い志望動機ができるはずです。人に見てもらって相談することも大事です。自分では良いと思っていても、客観的に見ると何か間違っていることがあるかもしれません。

志望動機は簡単に思いつくものではないですが就職活動で必ず必要となってくるので、ぜひ参考にしてみてください。