TEACCH(ティーチ)プログラムとは?構造化について

こんにちは!Onlyone足立です!
ぽかぽか暖かい日が続き、木々も新緑へと移り変わってきましたね。
Onlyone足立では新しいお友達も増えて毎日賑やかな時間を過ごしています♪

今日は<TEACCH(ティーチ)~構造化~>についてのお話です。

一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
TEACCH(ティーチ)とは、
「アメリカ・ノースカロライナ州で実施されている、自閉症等コミュニケーションに障害のある子供達やその家族への包括的対策プログラム」の名称です。
「構造化された環境で認知発達を促す訓練をする」というコンセプトにしたがって行われています。
TEACCH(ティーチ)プログラムは、不適切行動に焦点をあてるのではなく、適切な技能を発達させることを強調しています。

 
<TEACCH(ティーチ) 7つの原則>
1. 子ども達の適応力を向上させていく
2. 療育に対して親が共同治療者として協力する
3. 教育プログラムはそれぞれの診断と評価に基づいた、個別的なものでなければならない
4. 構造化された教育を行う
5. 子ども達のスキルを効果的に向上させるとともにそれぞれの欠陥をそのまま受け入れる 欠陥を認識し、子どもの適応を向上させていく。
6. 認知理論と行動理論を組み合わせて使う
7. 療育者はジェネラリストでなければならない

 

 

このうちの「4. 構造化された教育」について掘り下げてみましょう。
構造化された教育とは?

 

「いつ」「どこで」「なにを」「どのような方法で」「どうなったら終わりなのか」「終わったら次はなにをするのか」
などを視覚的にわかりやすく伝え、「本人がやりやすい状態」を作ることを言います。

具体的には・・・

◆物理的構造化

本棚や机などの配置の意味をわかりやすくする。

◆視覚的構成

色・絵・文字などによって示された指示を、自分で判断ができるようにする。

◆スケジュール(時間の構造化)

どのような予定で進むのか予告し、それをいつでも見えるようにする。

などがあげられます。

 

自閉症スペクトラム障害(ASD)の特徴に、先の予定が分からないことに対し、強いストレスを感じるという性質が挙げられます。
ときにはパニック状態を引き起こしてしまうこともあります。

このような特徴をコントロールするため、TEACCH(ティーチ)プログラムでは写真や絵など、媒体を使ってこれから何をするのかをわかるようにします。
これがTEACCH(ティーチ)の「スケジュール」と言われるものです。
「スケジュール」は自閉症スペクトラム障害のお子様だけでなく、すべてのお子様に活用できます!

 

「いつまで勉強をすればいいんだろう…」
「いつになったらご飯の時間かな…」

 

誰でも、先のことがわからないと不安を抱えてしまうものですよね。
そわそわしてしまうのなんて当たり前。
大人の私でもそうなってしまうのですから、子どもはもっと不安になってしまうことでしょう。

スケジュールによって「つぎは何をするのか」が明確になっていることで、自分で判断をすることができ、不安にならずに済むのですね。

 
OnlyoneでもTEACCH(ティーチ)に習い、スケジュールを活用しています!

 

TEACCH(ティーチ)に習い療育

1日の予定をイラストと文字で表し、朝の会で読み上げます。
さらに、壁にかけておくことでいつでも確認できるのです^^

 

お子様の発達状況や年齢に応じて、時間の表し方も工夫しています。
お子様に合った伝え方をすることで、混乱せずにより安定した活動ができます。
特に自閉症スペクトラム障害のお子様は、色々な刺激に過剰に反応してしまうことがあります。
その刺激をある程度整理し、わかりやすく活動できるようにすることが構造化の目的です。
私たちOnlyoneはお子様が自信を持って主体的に行動することができるようお手伝いしています!(^^)!

 

出典
<7つの原則>TEACCHプログラムの概要 | 自閉症ガイド

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