2月6日、千住保健センターで行われたイベント「こころの健康笑いから」にて、利用者さん(以下Aさん)が精神障害と共に生きる人間、そして一人の看護師として5分間スピーチをしました。

このイベントは、”千住地域こころの健康づくりネットワーク”主催によるもの。地域でメンタル・ヘルスに明るく取り組む住民の皆さん・団体や機関の方々をお迎えし、講師に地元足立区出身の落語家、林家たけ平氏らをお招きして、参加者一同、健康体操や落語を愉しみました。

さて、当事者としてのスピーチの中でAさんは、人には判ってもらえないような悩みや悲しみを味わってきた障害者たちから受けた優しさと癒しについて、Job庵や病院、当事者会などでの体験を踏まえて話しました。
また障害とともに成長する子ども~おとなを見守り育ててきた親御さんたちや地域の人々へ感謝の言葉を述べ、ご高齢の参加者も多かった客席から暖かい拍手がわきました。


↑千住保健センターにある階段

ここで宣伝になりますが、Job庵では、障害を持つ看護師・薬剤師・作業療法士・介護職など医療・福祉専門職の方についても、就労と定着および転職を支援しており、実績があります。

スタッフとして、看護、作業療法、臨床心理などの資格を持った支援員がいるのもJob庵の特徴です。全国初の「精神科専門の在宅医療機関」である成仁医院がJob庵の生みの親でもあり、成仁関連医療・介護施設での実習を通して自分の適性や症状悪化時のサインや対処法を知るともに、同僚との関係構築を学びつつ、何よりもその人らしい強みを見つけることもできます。また広く疾病や生活の面、体力やメンタルなどについても、一緒に楽しみながら伸ばしていけます。

障害者雇用促進法の法定雇用率見直しは、障害を持つ医療・介護職にとってもチャンスです。また自らの障害を受け入れ対処する中で、障害を持つ医療・介護職者たちは優れた共感性、レジリエンスや権利擁護能力を持つようになります。

米国などでは、彼ら/彼女らを職場に新たな価値をもたらす人材として評価し始めています。Job庵は、そのような優れた素質を育んできた障害とともに生きる医療職・介護職の方々を応援しています。

(この原稿は、スタッフがAさんと一緒に作りました。)