「怒ったときのクールダウンの方法について~認知行動療法を参考に~④」

こんにちは!オンリーワン足立です。
この頃、急に暑くなる日が増えましたがみなさん体調など崩されておりませんでしょうか?
前回の更新から時間が空いてしまいましたが、今日は怒りの消火法の最後の4番目の方法についてご紹介したいと思います。

4.根本的に問題を解決する。
ここでいう問題を解決するということは、真正面から問題と向き合うことを指します。大人でもなかなか難しいことですよね。紹介してきた1番からの消火法の練習を試して慣れてきたら取り組んでみることをおすすめします。
 (1)柔軟性のある考え方をする。
 本来の目的と違っても受け入れて新しい考えをつくり出すことです。オンリーワンでは、「自由時間にAくんとトランプがしたかったけどじゃんけんで負けてしまったから今日はAくんがやりたいかるたをやろう。」のような感じで自身で折り合いをつけられるように職員がサポートしています。
(2)ゆずり合いをする。
この方法はみなさんも普段の生活の中でよく使う方法ではないでしょうか?少しづつで
良いので相手の考え方を取り入れて足していこうという考えです。オンリーワンでは自由時間に子どもたちがゲームや様々な活動を自発的に行っています。もしも活動のルールや順番などで言い争いになるようであればオンリーワンでは見守っていた職員が話の要点を整理し、譲り合えるようサポートしています。
(3)先へ進む。
どうしても目の前の問題に向き合いたくなくて仕方のないときは、その問題から
離れてしまってもOKという考え方です。オンリーワンで少し前にこんなことがありました。オンリーワンに来た際に「今日、学校で少し嫌なこと言われたんだけどあんまり気にせず相手にしないようにしたんだ。」と学校での出来事をお話ししてくれた子がいました。
オンリーワンではまず、怒って言い返したりトラブルにならなかったことを褒め、「どうしても解決しなくてもいいと思ったらまあいいか、と問題から離れてしまってもOKなんだよ。」と子どもたちに伝えています。
 この事例ではお子さん自身が怒らなくてもいいや、と決め上手に問題回避しています。
カッとなる前に問題を解決してみるほうがいいのか、それともやり過ごしたほうがいいのかよく考えてみることがポイントとなります。
 
以上が怒りの消火法4番目の「根本的に解決する方法」の紹介となります。
 多岐にわたって「怒りの消火法」についてご紹介してきました。
 怒った時は
① ちょっと一休みする
② 怒りを減らす方法を考えてみる。
③ 怒りを安全に吐き出す。
④ 根本的に解決する。
この4つの方法を使って怒りを消してしましましょう!
長くにわたって読んでいただきありがとうございました。
お子さんと保護者の皆様にとって参考になればとても嬉しいです。
できそうなものからチャレンジしてみてください。

 参考文献
著:ドーン・ヒューブナー 訳:上田勢子 絵:ボニー・マシューズ
「だいじょうぶ自分でできる怒りの消火法ワークブック」 
 イラスト版 子どもの認知行動療法②    明石書店

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