睡眠障害、不眠症とは?その症状、原因と治療方法は?

OJS_syuukatunitukaretadansei

「睡眠障害」といわれると不眠症のことを思い浮かべる人が多いかと思われます。たしかに不眠症は睡眠障害の一つですが、睡眠障害という言葉は睡眠に関するいくつもの病気をまとめてあらわしたもので、不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸症候群、夢遊病などの様々な症状が含まれています。その原因も精神的・身体的な病気から来るもの、薬によって引き起こされるものなど様々であり、違う原因によって同じような睡眠障害が引き起こされることもあります。

この記事では睡眠障害、さらにその中でも特に有名な不眠症についてご紹介します。

睡眠障害の症状

不眠  寝つきが悪い 夜中に起きてしまう 起きるのが早すぎてしまう 熟睡ができない
過眠  しっかりと寝たはずなのに日中にも眠気を感じる
睡眠リズムの乱れ  寝る時間、起きる時間が思うようにいかない
睡眠時のいびきや無呼吸  寝ているときに呼吸がとまる
不快な感覚の発生  足がムズムズしたりしてじっとしていられないのでよく眠れない
睡眠時の異常な動作や行動  睡眠中に手足が繰り返し動く 無意識でしゃべったりうろついたりする

正反対のような症状も含めたこれらの症状がまとめて睡眠障害と呼ばれます。「眠れない」不眠症が睡眠障害の中でも目立っていますが、「眠れない」だけが睡眠障害ではありません。

また、原因、症状が様々なように、治療方法も様々であり、ダイエットや睡眠薬の投薬、生活リズムの改善、専用機器の使用などの、原因に合わせた治療が行われます。

不眠症とは?

不眠症は睡眠障害の中でも広く知られている病気で、5人に1人が不眠症であるといわれており、高齢になるほどその割合も増えていきます。睡眠時間や睡眠の質が低下するのが症状ですが、長期間にわたって不眠が続いているだけでは、不眠症であるとは診断されません。それに加え、不眠が原因で日中の行動に支障が生じていることが不眠症という診断の条件になっています。

不眠症の症状

入眠障害  なかなか寝付けず、寝るまで時間がかかる
中途覚醒  寝ても夜中に繰り返し目が覚める
早朝覚醒  予定していた起きる時間よりもずっとはやく起きてしまう
熟眠障害  眠りが浅く、熟睡できない

このような不眠の症状に伴い、日中も集中力の低下や倦怠感などの不調が表れるようになります。

また、結果として高血圧や糖尿病などといった生活習慣病になるリスクも高まるとされており、身体の健康面への悪影響もあります。

不眠症の原因

原因としては、ストレスやうつ病などの精神面の問題や、アレルギーや頻尿などといった身体面の問題、生活リズム、体内時計の乱れ、薬の副作用、生活習慣など様々なことが考えられます。自分の生活環境や生活習慣など、日常生活における自分の行動が原因になっている可能性がある一方で、自分では治せないなんらかの病気や精神疾患が原因になっている可能性もあります。

精神面では、ストレスが原因で不眠症となっているケースが多々あり、ストレスをため込みやすい完璧主義や生真面目な性格の人は不眠症になりやすい体質であるともいえます。

同じくストレスが発症の原因となっている精神疾患のうつ病でも、高い確率で不眠の症状があらわれるため、精神的なストレスが原因であると思われる不眠症は、うつ病の疑いもあります。
また、他の精神疾患でもしばしば不眠の症状が表れます。

身体面の問題では、様々な身体の病気がその症状で眠りを妨げます。痛み、かゆみ、せき、頻尿などの病気の症状はそのまま寝つきを悪くし、しばしば症状が原因で夜中にも起きてしまいます。そのため、不眠を克服するためにはこういった症状を治療し、抑える必要があります。

不眠症の治療方法

治療方法としては、睡眠薬による治療が行われたりもしますが、原因が様々であるため、その原因を見極め、それに合わせた治療を行うことが重要になります。生活習慣の改善で不眠症が改善される可能性もあります。

不眠症の治療のために医療機関にかかる場合は、睡眠専門医や、精神的なものが原因である場合には精神科医にかかることでより効果的な治療が望めます。

日ごろの生活習慣による不眠の改善には、以下のような方法が効果的であるといわれています。

寝る前に入浴する  お湯は熱すぎないようにする 入浴時間は就寝の2時間前くらいが目安
寝る前はリラックスする  激しすぎないリラックスできる音楽を聞くなどする
布団やベッドで本を読んだりしない  なるべく布団に寝ずに入っている時間を減らす
無理に布団に入って寝ようとしない  眠たくなってから布団に入って寝る
寝る前にお酒を飲まない  飲酒してからの睡眠は質が良くないため、なるべく避ける
日ごろからストレスをため込まない  ストレス発散などをしっかりする
適度な運動を行う  ある程度続けられる有酸素運動を行う 就寝の直前に運動をするのは避ける
朝に日光を浴びる  体の生活リズムが整えられ、夜に寝やすくなる
睡眠環境を整える  光や音があまり入ってこないようにする 極端な高温や低温、多湿などを避ける

このように自分で不眠症を改善するためにできることは多々ありますが、不眠症の原因、適切な治療方法には様々な可能性があるので、どうしても不眠症が治らず、様子がおかしいようでしたら医療機関にかかることが必要になります。