Dr.ChikaのオリジナルBGM~Dr.Chikaが作曲しているリラックスBGMシリーズのご紹介

Dr.ChikaのオリジナルBGM~Dr.Chikaが作曲しているリラックスBGMシリーズのご紹介

こんにちは、サイコセラピー研究所TV 研究員・音楽療法担当のDr.Chikaです。

今回は私が作曲を行っている、オリジナル・リラックスBGMシリーズについて、ご紹介をさせていただきます。

1.気分に合ったテンポで音楽を聴く~曲のテンポはどうやって決まっているか~

音楽にはリズムやメロディー、ハーモニーがあります。曲のテンポも速い曲から遅い曲まで様々です。

制作者

また、曲の制作の過程で、テンポをどれくらいにしようか、という検討が行われ、その曲に一番ちょうどいいと(作編曲者が)思うテンポに決定し、その曲のイメージが特徴づけられます。BPM(Beats Per Minute:1分間の拍の数)がたった1だけ違っても、曲の雰囲気は少しかわります。倍の速さや1/2の速さに変えたら、同じメロディーでも全く違う曲になってしまうように感じます。試しに好きな曲を、オリジナルのテンポとは変えて、速くしたり遅くしたりして歌ってみてください。同じメロディーでも雰囲気が変わって、違う曲のように聞こえるかもしれません。

聴く側

また、聴きたい曲のテンポは気分や場面によっても変わります。元気な時や嬉しい時にはアップテンポな曲を聴きたくなったり、落ち込んでいる時はスローテンポな曲を聴きたくなったり、更に落ち込んで抑うつ気分があると音楽を聴く気分にもなれないかもしれません。

また、日常生活の場面によってリラックスしたい時、寝る前、爽やかに目覚めたい時など、時間帯によっても心地よいと感じるテンポは変わると思います。

もちろん個人差はありますが、「聴き手の精神的健康状態と音楽の嗜好性の関連」に関して行われたアンケート調査では、悲しいときや不安なときは心拍数と同じテンポの曲、眠れないときは心拍数よりも遅い曲、淋しい・元気を出したいときには心拍数よりも速い曲を好む傾向がみられ、全体としてピアノ曲が好まれていたという結果もあるそうです。安静時の心拍数は個人差がありますが、60~90が基準値となっています。自然に聴きたくなった曲のテンポが心拍数と比べてどれくらいか、意識してみるのもおもしろいかもしれません。

音楽を聴くと脳波が変化する

脳波は脳の活動状態を表しますが、リラックスしている時にはα波(8-13Hz)とい脳波の占める割合が多くなります。音楽とα波についての研究で、特に好きな音楽を聴くとα波が増強することが確認できたそうです。また、テンポによってアルファ波の周波数帯域(リズム)が変化し、テンポの速い曲ではα波のリズムは速く、テンポの遅い曲ではα波のリズムが遅くなるという研究もあるそうです。

脳波の特徴として

・意識水準が高い時は脳波の周波数は高く振幅は小さい(リズムが速くなる)
・うとうとしたり睡眠が深く意識水準が低いときは周波数は低く振幅は大きくなる(リズムが遅くなる)

という特徴があり、このようなことからも朝はテンポが速い曲、寝る前はテンポの遅い曲が合っているといえそうです。

2.リラックスBGMシリーズ

3つのテンポ

リラックスBGMシリーズでは、いろんな場面や気分に合ったテンポで曲を聴けるよう、同じ曲を「アップテンポ」「ミドルテンポ」「スローテンポ」の3つのパターンで制作しています。

その時々の気分に合ったテンポで音楽を聴くと同時に、同じ曲でもテンポが違うだけで雰囲気が大きく変わることを、お楽しみいただければと思います。

尚、各テンポのイメージに合わせて、

・アップテンポ=目覚めの曲(目覚めのための曲)
・ミドルテンポ=気分が落ち着く曲(リラックスのための曲)
・スローテンポ=眠れる曲(眠りのための曲)

とし、各テンポごとに朝・昼~夕方・寝る前のイメージに合ったメインタイトルをつけています。

メインタイトルとは別に、「眠れる曲 第○番」「気分が落ち着く曲 第○番」「目覚めの曲 第○番」・・といったようにサブタイトルをつけていますが、第○番の番号が同じであれば、眠れる曲・気分が落ち着く曲・目覚めの曲のどれでも、テンポの違い以外は同じ曲になります。
リラックスBGMシリーズは現在、第1番から第5番まで公開しています。
各曲ごとの作風の違いについては、下記をご参照いただければと思います。

オリジナル5曲の紹介
~リラックスBGM[第1番]~[第5番]の曲紹介(曲名:眠れる曲・気分が落ち着く曲・目覚めの曲の順)

[第1番]明るい曲調で、ピアノを中心にストリングスの音色を用いたシンプルなアレンジ

曲名:Goodnight/深い眠りへ・Goodafternoon/午後の休息・Goodmorning/1日の始まり
使用している音色:ピアノ・バイオリン・ビオラ・チェロ・ウィンドチャイム・ドラム
動画内の風景:レインボーブリッジ/芝公園・紅葉/東京タワー

[第2番]ややもの悲しい曲調で、ピアノを中心にクラシックなヨーロピアンな楽器の音色を用いたアレンジ

曲名:Moonlight/月光・Sunset/日没・Sunrise/御来光
使用している音色:ピアノ・バイオリン・ビオラ・チェロ・ハープシコード・フルート・ティンパニ・チューブラーベル・グロッケンシュピール
動画内の風景:辰巳PA・筑波山/海ほたるPA/静岡県下田市・富士山頂上・検見川浜など

[第3番]インドの伝統音楽風・世界民族音楽風のアレンジ

曲名:Dream/夢の世界・Illusion/まぼろし・Vision/光の導き
使用している音色:ピアノ・ジャンベ・メロトロン・シタール・ガダムとバヤ(ともにインドの打楽器)・Dhoiki(低音打楽器)・インディアンヴァイオリン・スワマンダルとサントゥール(ともに琴に似たインドの弦楽器)・SE(ニューデリー市場の環境音)
動画内の風景:鹿兒島港・桜島/千葉県銚子市犬吠埼灯台・涙痕の碑・地球の丸く見える丘/九十九里浜など

[第4番]明るい中にやや寂しげな雰囲気も漂う、ピアノを中心に吹奏楽・オーケストラに寄せたアレンジ

曲名:CityLights/夜景を眺めながら・The Road Home/帰り道・MorningCoffee/目覚の珈琲
使用している音色:ピアノ・バイオリン・ビオラ・チェロ・ホーン隊・フルート・クラリネット・ティンパニ・グロッケンシュピール
動画内の風景:豊洲・新宿・六本木ヒルズ・大阪府心斎橋・秋葉原/鹿児島県佐賀県内の公園・佐賀県弥生が丘駅・勝どき/松戸・平塚・新宿内のコーヒーショップなど

[第5番]和風アレンジBGM

曲名:Prayers/祈りを捧げて・Old Town/いろはにほへと・Tokyo Dawn/日の丸
使用している音色:和太鼓・琴・三味線・神楽鈴・ピアノ・バイオリン・ビオラ・チェロ
動画内の風景:花園神社(東京)、日本町(サンフランシスコ)/京都(金閣寺・銀閣寺・清水寺・八坂神社)・東大寺(奈良)/皇居など

~3つの組曲:眠りのためのピアノ組曲・リラックスのためのピアノ組曲・目覚めのためのピアノ組曲

楽曲をBGMとして聴く時は、再生時間の長いものが活用しやすいかと思います。リラックスBGMを何曲かつなげて、ピアノ組曲としてまとめたバージョンも作成しました。

・眠りのためのピアノ組曲=スローテンポの眠れる曲だけを何曲か並べてつなげた、長時間にわたる眠りのための楽曲
・リラックスのためのピアノ組曲=ミドルテンポの気分が落ち着く曲だけを何曲か並べてつなげた、長時間にわたるリラックスのための楽曲
・目覚めのためのピアノ組曲=アップテンポの目覚めの曲だけを何曲か並べてつなげた、長時間にわたる目覚めのための楽曲

こちらも是非ご活用ください。

尚、ヒーリング音楽の効能については、サイコセラピー研究所メインブログの記事でもとりあげられていますので、ご参照ください。

ヒーリング音楽の効果とは?自律神経や睡眠にも効果ある?

今回は、Dr.ChikaのリラックスBGMシリーズについて、ご紹介させていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Dr.Chika

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